ゴアテックスってどういう仕組みなの?その機能性や利用シーンを紹介

あなたは、Gore-Tex(ゴアテックス)という名前を、巷で目にしたことがあるでしょうか。
このエンブレムは見たことある、という方は多いのではないでしょうか。
今回は、アパレルをはじめ世界中の様々な製品に採用されているゴアテックスという素材をご紹介します。

 

 

 

■ゴアテックスとは■

ゴアテックスとは、アメリカのWLゴア&アソシエイツ社が製造販売する防水透湿性素材の商標名で、一般的にはアウトドア・スポーツ用のウェアやブーツ・シューズ、グローブなどに多く使用されています。
ゴアテックスの最大の特徴である防水透湿性とは、外側からの水を防ぎながら、内側からの水分のみを蒸発させるという、一見相反する現象をいいます。
創業者の息子であるボブ・ゴアが、「PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)」というポリマー素材をある条件下で急速に延伸させたことがきっかけで、「ePTFE(延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン)」という素材の開発に成功したことから産まれました。

■ゴアテックスメンブレン■

ゴアテックスはシート状になっており、ゴアテックスメンブレンと呼ばれています。
このゴアテックスメンブレンを、様々な生地の間もしくは内側に貼り合わせたものが、ゴアテックス製品として広く販売されています。
なぜそんなことが出来るのかを一言でいうと、「無数の絶妙な大きさの穴が開いているから」なのです。
通常の水の分子と、水蒸気の分子は大きさが違います。
水蒸気の分子は水に比べて小さいため、小さな穴でも通ります。
水の分子は通さないが水蒸気の分子は通すという、絶妙な大きさの気孔が無数に空いているのです。
ゴアテックスメンブレンは、このちょうどいい大きさの孔(あな)をもつ、鉱物から作られています。
この鉱物を原料にしたフッ素樹脂を、薄いシート状にしたものがゴアテックスメンブレンとなります。
孔の一つひとつの大きさは水滴の約20,000分の1と非常に小さいのですが、蒸気分子と比較すると700倍以上の大きさがあります。

■機能性・用途■

ゴアテックスメンブレンはとても薄く、生地と生地の間に挟まれていることが多いです。
ただその薄さからは想像出来ないほど、着用すると温かく感じます。
これはゴアテックスのもう一つの特徴、防風性によって実現されています。

また最大の特徴である防水透湿性により、雨などで濡れて体温が下がるのを防ぎ、汗をかいても水分を外に逃がしてくれるので中は蒸れずにドライに保ち、無駄に体力を減らさないように快適に保ってくれます。
こういった特徴から、レインウェアにとどまらず、登山やマリンスポーツ、ウィンタースポーツやアウトドアブーツ、スノーブーツなどに使用されています。 ゴアテックスは、過酷な環境で使用されることを想定していることから、利用し製品化するには、厳正な審査をクリアしなければなりません しっかりとものづくりの出来るブランドにしか、このロゴマークはつけることが出来ないのです。
防水透湿性が担保された製品であることを示すロゴマーク。圧倒的人気があるのも頷けますね。

 Dubarryでは、人気のカントリーブーツにはもちろん、デッキシューズやハンタージャケットにもゴアテックスを使用した防水透湿の生地が採用されています。普通のブーツやシューズ、ウェアにはないこの快適性を、是非体験してみてください。

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